生涯消えぬような傷跡だらけの心を、誰が理解できよう。

自分自身も理解できぬ、この心を。

意味が有るのか無いのかよく解らん「人生」という名の道のりを頑張って歩みんぐして行けども行けども繰返し苦し尽くし

苦汁の海で辛酸ぺろぺろしてきたこの人生。

キラメキ不在の人生にて

わたしの心はゲリもよう。








そんな自分だからこそ、世界を変えられる。

保身のためか、ただ何も考えずか

数人ごとにグループ化した、賑やかしマンどもの群れの集合体であるこの世界を変えられるのは

ゲリもよう精神所有人間の俺だけだ。

ニンジンは、そう信じていた。

しかし、そんな自分に対しては嫌悪感しか無く

ニンジンの心はいつだって賑やかしマンどもの群れに加わることを望んでいた。





しかし、その結果!!

得たのは新たな傷のみ

おともだちなんて出来っこないにゃん!!

周囲の人間全員が、心に傷をつけてくるか、精神的ワサビやあらじおを傷に練り込んでくるか・・・・・・であった。

この世界には、敵しかいない。

それを悟ったニンジンは

自分の心を分厚いコンクリートの壁の内側に隠し

その中で悪魔を育て始めたのだった。

しかし、それでもなおニンジンの心は・・・・・・







人間とは矛盾に満ちた生き物である。







確実に言えること。それは

いつまでもこのままでは居られないということ。

心の中で育て続けた悪魔は成長を続け

最初はショタッ子だったのが今では薄汚いオッサンになっていた。




悪魔「焼酎?しょっちゅう飲んでます。なぁぁぁぁんつってね!!」




成熟した悪魔は、分厚いコンクリートの壁から解放される時を待ち望んでいた。

しかし、ニンジンは理解していた。

一人の力なんて CHIPPOKE だということを。

一人Botchでは何もできないということを。

だから仲間を集めることにした。

同じように、心に悪魔を飼うものを。

慣れあう必要はない。いがみ合ってるくらいが丁度いい。

お互いが理解しあえなくとも

この腐った世界を変えるために、共に戦う仲間を。


















ある日、部員募集のチラシが所狭しと張られている掲示板の隅の方

誰も見ないような目立たない場所に

一枚のチラシが新たに貼られた。

そのチラシには一言だけ、こう書かれていた。





重音部 部員募集

世界にケンカを売りましょう。







そのチラシを目にしたものは少なかったが

心に悪魔を飼っているような人間にとっては、ひねくれた場所の方が目に付き易いらしかった。




「重音部・・・・・・か。よく解らんが、この先もどうせクソみたいな人生を生きるなら、世界にケンカを売るのも悪くない。」




誰も知らない世界の片隅で

悪魔たちが解き放たれようとしていた。





つづく。








次話


前話


戻る






↑こちらにコメントを書いてくれるとうれしいなー。コメント書いてくれた人には、もれなく!!ちぢれっ毛一本プレゼント!!

inserted by FC2 system