自慢治郎「その辺に落ちてたゴミクズをある程度集めて、それを30mくらい離れて見た時の色よりちょっと白寄りの灰色レンジャー、不眠時間自慢治郎参上!!」

みかん「湯気レンジャー、みかんちゃんです。早く帰って寝たいです」

ゲロ「3年くらい磨いてない歯よりも少し黄色くてクサイ色レンジャー、ゲロでゲス。逆に助けてほしいくらいだ」

自慢治郎「さぁ! 俺たちに任せて、一般人はお逃げください!」

一般人「ありがとう!後は任せた!」

みかん「二度とそのツラ見せんじゃねぇぞクソ豚がぁあああッ!!」




みかんの唐突なブチ切れに、多少の理不尽を感じながらも

一般人はダッシュでその場を離れた。

そのダッシュっぷりは、厳密に言うと「早歩き寄りのダッシュ」であった。






くりんと「レンジャーか。噂には聞いていたが、想像してたよりも小汚いな」

自慢治郎「そこが売りなんスよ、俺たち。お風呂入るのとか週3くらいのペースですし」

みかん「頭も石鹸で洗ってます。ごわごわしてます」

ゲロ「お前ら甘いな。ククク・・・オデは最後にお風呂に入ったのがいつだったか覚えていない!!」

自慢治郎「えぇぇぇぇ・・・・・・・・・ゲロお前」

みかん「流石に引くわぁ」

ゲロ「あれ?不味いぞ、この流れは」

自慢治郎「ドヤ顔でそれ言う? そのセリフを言う為に吐いた息もクサいんだけど」

みかん「なんかもう魂からしてクサい。親戚の家の便器と同じニオイがする」

ゲロ「おろおろ・・・・・・味噌ラーメン一丁・・・・・・」

くりんと「まぁまぁ、あんたらも大概だろ」

自慢治郎「魔人に諭されちゃったよ。どうするこれ」

みかん「まいったね、こいつぁ」

ゲロ「スンマセン、助かります・・・・・・フヒヒッ!!」

くりんと「いえいえ、よかですよ」





ここで会話が途切れる。

気まずい空気。

誰か喋れよってみんなが思ってるこの感じ・・・・・・

そんな空気を変えようと、自慢治郎は試みるのであった。





自慢治郎「そうですねあのー・・・・・・あ! ていうかあなた、いい人そうですね。色白だし」

みかん「そうそう! 意外なダンディーボイスで紳士感が溢れてるし、絶対いい人だよ」

ゲロ「そうそう! 福耳だし」

自慢治郎「それはどうでもいいわ。そんな情報今出すの?」

みかん「アンタが誰からも必要とされてない存在だっていう情報、今出そうか?」

ゲロ「・・・・・・・・・お母さん」

くりんと「まぁ、俺はアレだしね。別になんか・・・偶然人間界来ちゃっただけだし。散歩してたら急に悪穴(おけつ)が開いて、それに吸い込まれただけで・・・」





説明しよう!!悪穴とは!!

通常人間界と、魔人の住む魔界は行き来することができなくなっているのだが

人間界に人間の感情エネルギーが溜まると、次元をゆがませて一時的に魔界と人間界をつなぐ穴を開けてしまう事がある。

その穴こそが、悪穴である。

悪穴は開いてからしばらくすると、自然に消滅する。

魔人の中には、悪穴を自由にあけることのできる者がいるという噂もあるが、真相は定かではない。






くりんと「俺他の魔人と違って、破壊衝動とかないんだよね。人よりちょっと健康にうるさいってだけで」

自慢治郎「そうっスかぁ。じゃあ別に戦わなくてもいい感じですね」

くりんと「うん。なんか最近多いんでしょ? 悪穴。だから適当にその辺でまた悪穴開いたときに、そこから帰るから・・・」

自慢治郎「そういってくれると助かりますよ」

みかん「じゃあ・・・とりあえず私たちはこれで帰りますね」

ゲロ「お母さんのもとに帰りたい」




そういうと自慢治郎達は支店へと帰って行った。



くりんと「悪穴開くまでどうしよう・・・・・・こんな時にはパズドラ!! コレッきゃないぜ!!」









数十分後

支店に帰還した三人は、報告のために支店長のもとへ向かうのだった。




枝毛祭開催頭髪所有カ「ぉお!! 帰ってきたか。どうじゃった?」

自慢治郎「なんか、悪穴開いたら帰るっていってました」

みかん「いいひとでしたよ、あの魔人」

ゲロ「それよりガム食べる? 食べかけのやつだけど。ゲヒヒ!!」

枝毛祭開催頭髪所有カ「・・・・・・なんかもういいわ。ワシもう寝る。疲れた。」







はたしてこの三人が魔人と戦う日は来るのか・・・ッ!!










つづく。









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